【コラム】大学入試に追加される「情報」科目とは


2025年から大学の入試に「情報」という科目が入ってきます。

実は「情報」という科目については平成30年の学習指導要領ですでに公示されていました。

高等学校学習指導要綱では共通必須履修科目として「情報Ⅰ」、発展的選択科目として「情報Ⅱ」が設けられ、

これらが令和4年度より実施されることが明示されています。



2021年度まで行われていた「社会と情報」「情報の科学」で構成される「情報」の授業が終了し、

必履修科目である「情報I」の授業が2022年度から開始されます。

選択科目となる「情報II」の授業開始は2023年度に予定されています。



情報でパソコンを使うと聞くと、「プログラミング言語を用いて何かプログラムを作る」と漠然と思われている方も多いかと思います。

しかしそれは「情報」という科目の1ツールにすぎません。

「情報」科目の目標は、児童生徒が「情報社会における問題の発見と解決」のためのスキルを身につけることです。

その「道具」として「情報デザイン」「プログラミング」「データ活用(統計的手法)」といった要素が活用できるようになることが求められており、もっとかみ砕くと「ものごとを順序だてて考え、試行錯誤しつつ、解決に向かっていく」ことを目的とした教科になります。

このような内容を高等学校だけでなく、小学校、中学校を通じて必須科目として勉強していくことになっています。

プログラミング教育といってもパソコンを使うスキルを身に付けるだけではないのです。



指導要綱に定められている「情報」の科目ですが、新科目であるとともに、

指導要綱に具体的な指導内容が書いていないため学校によって大きく対応に差が出ている科目でもあります。

お父さん・お母さんによってはこのような教科が新設され、入試にも影響があることを知らないという方もまだ多いかと思います。



「情報」科目の大事なところは、既存の科目のように答えを覚えるのではなく、

解決に向けて自分で物事を考えていく「プログラミング的思考」が育成されているかどうかにあります。

このために、「知らないから手を出さないでおこう」「もっと学年がおおきくなってからでいいや」と思っていると

「プログラミング的思考」が身につかずに将来に大きな差となって現れます。

覚えればOKというものでなく思考プロセスの問題なので、育成が遅くなればなるほど取り返しがつかなくなり、

逆に早く慣れておくことで新技術にも柔軟に対応し、自分で物事を考えることがしやすくなります。





KicksとCrefusは何かを丸暗記するようなものではありません。

KicksとCrefusというものを通じて様々な問題に取り組むための「問題解決能力」「プログラミング的思考」を養い、

思考を「より深く」「より枝を広げて」できるようになることを目的としています。

このためには少しでも早く、小さいうちからの思考の訓練が重要です。



昔からパズルや積み木などが知育教育とされていましたが、

これが進化したものがKicksとCrefusであり、その先にあるものが「情報」教科です。

是非できるだけ早くKicksとCrefusをご利用いただき、子供たちの未来の展望を広くしてあげてください。